トップメッセージ

平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社は2001年の設立以来、多くのお客様やパートナー様、ならびに株主様に支えて頂き、今期で22年目を迎えます。

通信事業者の音声ネットワークのIP化とソフトウェア化をミッションとして事業をスタートした当社は、当時先行していた北米パートナー企業の技術を取り入れた新しいソリューションを創造し、その後市場の変化に合わせてビジネスユーザー向けのソリューションやクラウドサービスなどへ事業領域を拡大してきました。

昨今はテレワークの推進などでクラウド化の動きが急速に進み、当社のクラウドサービスのユーザーも増加していることから、AIやCPaaSといった新しい技術を組み合わせたビジネスユーザー向けクラウドサービスの拡充を進めています。
またMVNO事業者向けのDXソリューションとしてクラウドベースの課金管理システムが完成し、音声以外の領域での事業展開にも注力しています。

ビジネスモデルについては、ライセンスを一括で販売する従来のフロー型からサブスクリプションでサービスを提供するストック型へと変化している状況で、設立当初から堅調に推移する保守サービスの継続に加え、クラウドサービスの拡充によりストック型ビジネスの割合を増加させ、安定した収益構造を確立していく方針です。

PSTNマイグレーションが終盤を迎え、コロナ禍を乗り越えた今、コミュニケーションやビジネスの在り方は大きく変化していくものと思われます。
当社は、これまで脈々と継続してきた取り組みや実績を基盤とした2つの事業構造により、今後も市場の変化に柔軟に対応し、企業理念である豊かな社会の創造を目指していきます。

(1) ボイスコミュニケーション事業
豊富な機能と高可用性を誇る当社のソフトウェア、保守・運用ノウハウを基に、電話系コミュニケーションシステムの更改や高度化ニーズに対応します。当社のニュートラル性を活かして、様々なパートナー企業との連携を拡大する「Enabler型ビジネス」を推進し、成熟した市場でも着実にカバレッジを広げていきます。

(2) コミュニケーションDX事業
当社の強みであるコミュニケーション技術と、AIやCPaaS等の新しい技術を掛け合わせたコアソリューションを創出し、音声以外の領域を含む企業のDX化を推進すると共に、新たな市場ニーズの開拓、業界やビジネス特化型のソリューション提供を進めていきます。

当社の働き方としては、テレワークが原則の勤務形態、スーパーフレックスタイム制度など、他社に先駆けて整備した社内ルールにより働き方改革を実現しています。 社内コミュニケーションの創出にも注力することでアイデアの芽を伸ばし、年齢や経験に関係なく社員一人ひとりがチャレンジできる環境とそれを後押しする風土が形成されています。
こうした取り組みや各地の営業拠点なども活用し、グローバルかつ柔軟な発想で当社の未来をダイナミックに開拓していくコア人材の採用・育成を広く積極的に進める考えです。

引き続きさらなるご支援とご指導を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

代表取締役 執行役員 社長
大西新二