トップメッセージ

平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社は2025年2月17日に東京証券取引所グロース市場からスタンダード市場への上場市場区分変更、ならびに名古屋証券取引所メイン市場へ重複上場いたしました。
お世話になった関係者の皆さまのご支援に感謝申し上げます。
このたびの2つの市場への上場を機に、さらなる技術革新に挑戦し、今後も上場企業として持続的な成長と企業価値の向上に努めてまいります。

IP技術で日本の電話通信網を刷新し、エンタープライズ向けにも応用!
音声コミュニケーションの次なる高みを目指す

当社は、日本で初めて全国規模の電話通信網をインターネットの通信技術であるIP技術(インターネット・プロトコル)で実現することに取り組み、それを推進してきた企業です。 設立から20年以上の時を経て、日本のすべての通信キャリアにおいて通信のIP化が完了し、IPによる相互接続の時代が到来しました。

当社では、全国カバーを求められる通信キャリアのシステム規模と「99.999%の稼働率を保証するキャリアグレード」の信頼性をインターネット技術で実現すべく、国際標準(グローバルスタンダード)であるRFCに準拠しつつ、日本独自の仕様要求を両立させる開発とシステムインテグレーションを提供してまいりました。

そして現在は、通信キャリアとのビジネスで培った先進技術や信頼性・品質を、エンタープライズ向け製品・サービスにも展開し、電話音声はもちろん、テキストや映像なども含めたさまざまなコミュニケーションを統合的に扱えるプラットフォームを開発し、クラウドサービスとしても提供しています。

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当社のビジネスモデルと事業について

当社のビジネスモデルは、次の3つのステップを軸としています。

Step 1 グローバルスタンダードの視点から、先進的な海外製品を開拓し、日本市場向けに導入。長年培った技術力や日本独自の要求や仕様に関する知見を活かし、必要な場合は自社開発力によって機能を変更・追加。
Step 2 市場ニーズや成長可能性を見極めながら、自社で全面的な開発を行い、差別性のあるソフトウェア製品やクラウドサービスを提供。
Step 3 パートナー企業に当社のクラウドサービスを提供し、パートナー独自のサービスとして事業化を可能とする「Enablerモデル」※など、販売力のあるパートナーとの協業により、一層広いマーケットへ展開。

※Enablerモデルとは:
当社が提供する「クラウド音声プラットフォーム」を活用いただき、パートナー企業が自社のブランドやサービスに機能を追加してクラウドサービスをスピーディに実現するモデルのこと。 クラウドサービスを迅速にスタート・提供することが可能になるため、他社ビジネスとの差別化にも繋がる。

また当社では、通信事業者向けを中心としたワン・タイム型ビジネスから、エンタープライズ・特定マーケット向けへのサブスク型ビジネスも堅調に推移しております。
今後もこれまで脈々と継続してきた取り組みや実績を基盤とした、以下の2つの事業により、市場の変化に柔軟に対応し、企業理念である「豊かな社会の創造」を目指してまいります。

2つの事業について

ボイスコミュニケーション事業
あらゆるビジネスユーザーの音声通信を支えるソリューションやサービスを、通信事業者や多様な販売パートナーを通じて提供します。
当社が直接新規顧客を開拓するのではなく、PBXやビジネスフォンなどの分野で、豊富な顧客基盤を有する大手通信キャリアと、そのグループ会社やテレコム系SI販社、通信工事会社とのコラボレーションを通じて着実に市場を拡大します。

クラウドDX事業
クラウドDX事業は以下の2つのビジネスを軸としています。

1. 通信DXソリューション:当社の核となる強み
長年にわたり培ってきた、大手通信キャリアの基幹システムを支える技術力を活かし、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するソリューションを提供しています。これは、当社の最大の強みであり、安定した収益基盤となっています。

2. クラウドBPMソリューション:新たな成長領域への挑戦
企業のあらゆる業務システムがクラウドへ移行する「クラウドリフト」や「クラウドシフト」の動きを捉え、クラウドベースのBPM(ビジネスプロセスマネジメント)ビジネスを展開しています。
この新たなビジネス領域では、当社の強みであるクラウド開発力と通信技術力に、最先端のAI技術を融合させ、お客様の業務プロセスの最適化と効率化を支援します。これにより、さらなる事業拡大を目指してまいります。

引き続きさらなるご支援とご指導を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

代表取締役社長 執行役員 CEO
大西新二