事例:NX-C6000 -通信の「見える化」ソリューション -

企業向けIPセントレックスおよび一般コンシューマ向けIP電話サービスにて1日あたり300万コールを処理するVoIPネットワークにおいて、ソフトスイッチやSBC、PSTN GWなど計50システム以上の通信状況をNX-C6000 1サーバで監視しています。

通信事業者様のNX-C6000適用例

通信事業者のVoIPサービスネットワークにおける信号送受状況を、各ノードが接続されるL2SWのミラーポートから取得、リアルタイム監視及びパケットの収集を行っています。

c6000イメージ2

メリット

通信の「見える化」
NX-C6000は送受信される全てのSIPメッセージをリアルタイムにチェック、およびチェック後にストレージに保存します。
これは以下の形で可視化されます。
  • SIPメッセージ種別やIPアドレス帯、VLAN単位、特定番号帯など、各種条件に沿ったトラフィックをグラフ表示
  • IPアドレスや発着番号帯毎に単位時間あたりの通信量トップリスト表示
  • 通信状況確認のためのSIPシーケンス表示。通信発生後15秒後には検索にてヒットすることが可能です。
  • トラフィックの増減や特定SIPメッセージが出現した際にSNNPトラップやメールを送出。 NMSやメーラにて問題を確認可能。
  • NX-C6000は、グラフ機能による全体トラフィックの変化量チェックから、特定ユーザの発信時にアラーム送出まで、マクロからミクロまでの様々なレベルの可視化を行います。
ネットワークのサイレント故障対策とプロアクティブな保守が可能
NX-C6000はトラフィックの増減を常に監視し、大きく変化があった場合にアラームを上げることが出来ます。
例えば、特定区間においてREGISTERの送受信量が一定量を下回った場合、また、発信リクエストの再送が多く検出された場合、ネットワークやノードの故障やその前兆となりえます。こうした状況に陥ったサーバやネットワーク機器はしばしばアラームを送出せず、問題の認知が遅れる原因になりますが、C6000にてトラフィック流量を常に外から検知しアラームを送信することで、こうした変化に素早く対応することが可能です。
設定ミスのある端末を検知
NX-C6000は、端末のパスワード設定間違いなど、多量のメッセージに埋もれて検出が困難な設定ミスのある端末を検出することが出来ます。弊社の経験上、こうした端末はどの通信事業者も少なからず抱えており、多いケースではSIPトラフィックの4割以上がこうした設定ミスや解約済ユーザの端末からの送信だった、ということがあります。こうした不要なメッセージを特定し修正することで、通信事業者のVoIPシステムの安定運用化に貢献します。
他に類を見ないパフォーマンスおよびスケーラビリティ
NX-C6000は、秒間最大34,000メッセージ、1日あたり11億メッセージものSIPメッセージをリアルタイムにチェック、問題を検出します。
また、万が一DoSアタック等の発生などでこの処理能力を超えるSIPメッセージの送受が起こった場合には、REGISTERを破棄し呼処理を優先してチェック、1/100のパケットのみ統計的にチェックするなど、処理を規定することが出来、異常状態においてもネットワーク状況の保全が可能です。

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